♪25 VIXX 桃源境は息を飲むほど美しい世界でした。
お久しぶりです。
今回の記事、うまく書ける気がしません…
ブログをなかなかちゃんと継続して書けていないのと、今回の桃源境という曲が、言葉でちゃんと表せないほど、かっこいいと思うからです。
とりあえず、ありったけの語彙を絞り出して書きます。
5月15日の夕方6時、
待ちに待った、VIXX4thアルバムのタイトル曲、桃源境〜Shangri_La〜のMVが公開になりました。
今回のテーマは「東洋ファンタジー」。
東洋ファンタジーってまた…そんな。VIXXにしかできないコンセプトを、絶対ちゃんと形にしてやってくれるだろう、っていうファンの信頼があるからこそやれるコンセプトですよね。双方の独占欲がすごい。戦略です。
昨年のギリシャ神話コンセプト3部作を経てからというもの、彼らには神秘という言葉がさらに似合うようになったと思います。
早速MV考察といきましょう。
月と太陽と、桃源境
今回のMV、一番印象的でどきりとした場面はこの、月と太陽とが重なった瞬間に、「桃源境」の文字が浮かび上がるシーンだと思います。
ここ。
そもそも桃源境(桃源郷)とは、陶淵明(とう えんめい)という5世紀頃の中国の文学者が書いた物語に登場する幻想的な別世界のことらしく、目的を持って探してしまう者にはたどり着けない場所なのだそうです。
そしてこのMVでは、月が女、太陽が男を表しており、2人の想いが重なった瞬間、そこは「桃源境」。そんなロマンチックかつ大人で渋い愛の歌が表現されています。
VIXXメンバーも、白と黒、それぞれの衣装で踊る場面があり、これもまた月と太陽の対比を表しているんだそうです。なるほど。
キャプ下手ですみません…
続いて、メンバーごとに語らせていただきます!
N
今回もリーダーは舞踏で魅せてくれました。ティーザーでも、白と黒の衣装を身にまとい、流れるような美しい現代舞踊を踊っていらっしゃった…。
以前日本風の着物っぽい衣装でパフォーマンスをしたことがあったので、今回東洋ファンタジーというコンセプトを聞いた時、9割くらいのファンの方が咄嗟にえんちゃんにお着物風衣装で優美に舞ってほしい…!と望んだのではないでしょうか。
私もその1人です。
本当によく似合っています。
他のグループではなかなかできない、歴史的な趣のある渋いコンセプト。
VIXXの表現する桃源境が、こんなにも大人っぽいのにまさに絢爛、決して派手ではないのにどこか上品な色気を感じるのは、このリーダーがいるからだと確信しました。
LEO
今回も、自由人です。
レオの自由さはどこから来るのか。おそらくレオぺんさんはこの自由さが好き。
サイボーグだろうと奴隷だろうとアキレウスだろうと、自由で物憂げで瞳の綺麗なレオは声も綺麗で、今回の曲でも高音を何の不自由もなくさらりと歌いこなす。
鋭い目つきが、桃源境の古典的な美にすごくマッチしている気がします。
衣装の裾がふわっとなびく感じとか、扇子を持つ手の指先とか、ひとつひとつがハッとするくらい綺麗ですよね、
つくづく、今回のコンセプトはVIXXに本当にあっているなぁと思わされます。
KEN
いろんな意味で一肌脱いだケンちゃん。昨年のギリシャ神話コンセプトの時の「首謀者ゼウス」の姿から一変、まさにケンの歌声のように、甘さと美しさが際立った衣装とセットでのカムバになりました。
今回のMVもそうだしDynamiteやFantasyの時にも思ったけど、VIXXのMVってやっぱり色の見せ方がすごく良いんですよ。
特に暗いけどはっきりした色の見せ方。
このケンちゃんのシーンとか、あとケンちゃん関連でいえばChaind upの時の、花々に囲まれているカプセルの個人シーンとか。
ケンちゃん自身、とても繊細かつ彩度の高い歌い方をする方なので、こんな風なビビットな演出はまさに私の中のケンちゃんの歌うイメージのそのままなのです。あっぱれ!!
RAVI
あえてのこの厳しめな表情のキャプってことにしておこう。
最近は軍服やシャツものの衣装が多かったせいで、あ、ラビってこういうてろっとした衣装最っ高に似合うんだった...と惚れ直しているところです。
あと、歌のパートがたくさん増えたのもうれしい。
こう、今までラッパーとして認識していた声がメロディーになると、ぞわぞわしませんか?(笑)
「セクシー」とか「かっこいい」とか、このラビを表すひょうげんはいろいろあるんだろうと思います。
けれども、そういう多くの形容詞よりも、この無駄のない感じ、シンプルだけど芯の部分がしっかり伝わってくるのがVIXX・ラビのいいところ。
HONGBIN
私はホンビンが好きです。毎回言ってます。
今回も言います。
そして美しい。
いつもの変人っぷりを忘れてしまうくらい、花に囲まれたホンビンの美しさがすごい。
この間まで唇の裏にできた口内炎に薬を塗っているところを全世界に晒した男ですよ⁈
外界、非現実世界の登場人物をやらせたら、ホンビンの右に出るものはいないのではないでしょうか。
歌パートも本当に回を重ねるごとに増えて、声色の使い分けというか、バリエーションも格段に増えました。
ホンビンのパートはスパイス的な使われ方をされるのをよく見かけますが、アルバム曲のBlack Outとかも、そんな感じで。
HYUK
末っ子が………
絶句です。いい意味で。予想以上のかっこよさの裏切り…!
もうマンネとは言わせない、ジェリピの思うツボといったところでしょうか…。
今回のヒョギはChaind upの時を彷彿とさせます。金髪で前髪を上げているからかな。
声の感触もガラリと変わって、The Closerの秒針に支配されていた頃の声とはまた違った感じに聞こえました。
使い分けてるとしたらすごくないですか。今回MV初見の際にヒョギの声でかなり取り乱しましたよ。
まとめ〜パラレルワールドとVIXX〜
これMVの中のとあるシーンなのですが、多分月食みたいな演出なのでしょう、
二つの球体の重なった輪郭から光が見えます。
昔読んだ児童書の中に、桃源郷に行って何ヶ月も修行を積んで、いざ戦う前に現実世界に戻ってきたら、時間が進んでいなかった!という逆浦島パターンの内容のものがありまして、桃源境コンセプトやります!と聞いた時はなんとなく「修行」のイメージを持ってしまっていた私であります(笑)。
この月と太陽も、桃源境と現実世界に置き換えると、重なった瞬間が、
『私たち聴衆』
と、
『反現実を表現するVIXX本人たち』
が今同じ音楽を、空間を共有しているという風に捉えられる気もします。
他にはできないこのコンセプトと渋い楽曲…。
またアルバム曲それぞれの感想について語りたいと思うので、次回は桃源境後半ということで。
では!